真っ白なシーツの波に漂いながら彼女はつぶやいた。 「…あなたって大きいのね」
ギガントケイレス(身長3光年、体重7800テラt)は、しずかに微笑むとゆっくりとうなずいた。
だが、その微笑が彼女に届くには、あと2年と11ヶ月待たなければならない。過酷な特殊相対性理論第2項が2人の心をすれちがわせる。種族の差を越え、身長差を越えて2人の愛は何処へ進むのか。
次回は「ウラシマ効果で寿命の差なんて」
乞うご期待。