真っ白なシーツの波に漂いながら彼女はつぶやいた。
「…あなたって小さいのね」
彼女の冷静な観察に俺は動揺した。俺の動揺はシーツの波に伝わり空間がゆらぐ。そのゆらぎすら彼女に観察されて、
波動関数が収束し、俺は1つのクォークとなっていた。
自分が0.000000000000001mm未満であることをあからさまにされた俺は赤面し、体表面の温度が激しく上昇するのを
感じる。逆上した俺は感情のすべてを彼女に向けて爆発させていた。
…それが158億年前のビッグバンだったんだ。それからのことは君たちのほうが良く知ってるだろう。
そう、だから…だから男はいつまでも、女というディラックの海に浮かぶボトムクォーク(+3/2左スピン)なのだよ。
【設問】現在の宇宙背景放射2.735°Kから、「俺」の体温の最高温度を求めよ。(配点:20点)