WACKIE SYSTEMのメモ

1. 手順
   このWACKIE SYSTEMは以下の手順で動作しています。
   1. メールが到着すると .forwardが起動する。
      mailが到着するとHOMEにある.forward ファイルが読み込まれ、ファイルに記された宛先に転送します。 (メール配送プログラムのdefault)

   2. .forwardが slocalを起動する。
      .forwardに、mail特殊配送プログラム slocalを起動させるには、 .forwardに以下の様に設定します。

      	 "| /X/Y/slocal -user username "
               

      /X/Y/はMHライブラリーの中のslocalの絶対パスです。
      .forwardの他の行にaddressを書けば、 そちらにもメールが転送されます。

   3. slocalは .maildeliveryに従って、 到着したmailが指定するプログラムを起動する。
      slocalは作動する時に、HOMEにある .maildeliveryの 指示の通り作業を行います。
      特定のメールが到着したら指定するプログラムを起動するには、 .maildeliveryに 例えば以下のように設定します

               subject,[WS],|,A,"program"
               

      これは「"Subject:"欄に[WS]という文字列があるメールが 到着したら、programを起動し， メールを標準入力に入力する」という指定です。 progarmは、絶対パスかHOMEからの相対パスで指定します。
      

2. 個別のプログラム

   1. 掲示版への書込
      
      • bbs.shを使い
        1. bbs.awkで， メールを掲示板の様式に合わせたメッセージに変形する。
        2. ヘッダー， 新規のメッセージ，過去のメッセージ， フッターを連結して HTMLファイルを作成する。
        3. できたHTMLファイルを，WEBのサイトにftpでコピーする。
        4. lynxで「掲示板の読取」用のファイルbbs.txtを作成する。

   2. 掲示版の読取
      .maildeliveryに， 以下のように設定します。

      	   subject,[GET],|,A,"/bin/mail '$(reply-to)' < bbs.txt "
      	   

      「"Subject:"欄に[GET]という文字列があるメールが到 着したら、bbs.txtを、送信者宛に送る。」という指定です。

   3. WEBの読取
      
      • mail_www_r.shを使い
        1. mail_www.awkで， メールから返信先とURLを抽出する。
        2. lynxの-dumpオプションでURLからテキストイメージを作成， nkfでJIS CODEに変換
        3. mailで，返信先へテキストイメージを送信する。

   4. WEBのソースの読取
      
      • mail_www_s.shを使い
        1. mail_www.awkで， メールから返信先とURLを抽出する。
        2. lynxの-sourceオプションでURLからソースファイルを取得， nkfでJIS CODEに変換
        3. mailで，返信先へソースファイルを送信する。

   5. 御礼の返信
      .maildeliveryに， 以下のように設定します。

       subject,[WS],|,N,"/bin/echo \" THANK YOU ! \" | /bin/mail '$(reply-to)' "
      	   

1. ＭＨ＆ｘｍｈ：(株)アスキー 【蛸本】
2. UNIX C SHELL フィールドガイド(株)：パーソナルメディア
3. プログラミング言語ＡＷＫ：(株)トッパン 【経典】
4. プログラミング言語ＰＥＲＬ：ソフトバンク(株) 【駱駝本】
5. 詳解HTML&Java Script辞典：(株)秀和システム
6. ＦｒｅｅＢＳＤ徹底入門：(株)翔泳社
7. sendmailシステム管理：(株)オライリー・ジャパン 【蝙蝠本】
8. 実用スクリプトン

[WACKIE SPACE]